自分に合った運動を選ぶには

自分の好きな運動でなければ逆効果にも

うつ病の治療には運動が効果的であり、毎日継続的に身体を動かす事で辛い症状を緩和したり、うつ病の再発防止に役立ちます。ただし、気をつけたいのが運動の種類です。何でも良いのでスポーツに取り組めばメンタルケアになる、といったアドバイスがありますが、これはやや乱暴な助言でもあります。人には向き不向きがあり、苦手なスポーツに取り組んでもメンタルケアの効果は低いです。かえって苦手な筋トレやスポーツをした結果、不出来な自分に自責の念が湧き上がり、運動をする前よりも気持ちが落ち込んだり、憂鬱な感情が増幅されるケースさえあります。 自分に合った運動の選び方ですが学生時代、好きだった競技や体育の授業を思い出してみましょう。基本的に子供の頃、好きだった運動はその人が本質的に好きな競技です。部活動のような本格的な運動でなくてもOKです。友達と遊んだサッカーや昼休みにしていたバスケやバレーボール、テニス等がベストです。

自分一人で気軽に取り組めるスポーツが最適です

無理なく続けられる種類の運動やスポーツを選ぶ事が大事です。例えば、始めるのに大人数と専用の競技場が必要な野球やアメリカンフットボールなどは、現実問題として毎日取り組む事は困難です。メンタルケアのための運動は継続性が大事であり、そういった一ヶ月に一度取り組める位のスポーツは、あくまで娯楽として割り切り、ストレスケア用の運動は別に見つけた方が賢明です。

月並みですが腕立て伏せや腹筋、スクワットのような軽い筋トレであれば、いつでもどこでも取り組めます。自分一人で、更に特別な器具も不要なので経済的ですし、気が向いたからストレスケアを始められるのが利点です。また自宅周辺にジムがある方であれば、スポーツジムに通うのもオススメです。プロが的確にコーチングしてくれますし、鍛えられる肉体を見て、モチベーションが上手く維持・向上させられます。