筆記療法のメリットと効果

筆記療法とは?その効果とうつ病との関係

筆記療法とはノートとペン、又はパソコンを使って、そのときに浮かんでくる様々な考えや心の中にある感情を、言葉にして書き出していく療法です。思いや気持ちを言葉にすることで、心の中に溜まり続けてきた感情やストレスが解放されていく効果があります。筆記療法はカウンセリングなどで悩みや苦しい気持ちを話すことで気持ちが軽くなるという点が共通しています。うつ病に陥る原因のひとつには、ストレスを抱え込み我慢しつづけたことが挙げられます。ストレスを受け入れる許容量の限界を超えてしまい、日常生活が送れなくなるほど心身に支障をきたしてしまいます。うつ病に陥ったときは心の中に溜まり切った様々な思いを、話すことでや書くことで、思いや感情を「言語化」して吐き出すことがポイントです。筆記療法は特に、話すことが苦手な人に向いている療法と言えます。

筆記療法のメリットとデメリット

筆記療法にはメリットとデメリットがあります。メリットは「ひとりでも実行できる」ことです。たとえ誰にも相談できる人がいなくても、紙とペンさえ用意できればひとりでもすぐに取り組むことが可能です。 もうひとつのメリットは、「本当の気持ちを吐き出せる」ことです。カウンセリングの先生や、大切な人にさえも出すことをためらってしまうような思いや感情が湧いてくることがときにはあります。それを紙に書き出すことで、「自分は本当はこんなことを感じ考えていたのか」と、初めて自身の本音に気づかされることがあります。ネガティブな考えであれ、言葉にして書き出すことは、自分自身とそれらの思いや考えとに距離ができて、客観的に見つめることができるようになるのです。 デメリットは「他人に見られてしまう危険性がある」ことです。見られたくない思いや感情などを書くことがあるため、書いたものはすぐに処分することをおすすめします。